パラリンピック種目である「シッティングバレーボール」(床に座って行うバレーボール)や、目が見えない状態で遊ぶゲーム「気配斬り」などを体育実技や演習科目で実施しています。
日常生活ではあまり経験することのないさまざまな身体感覚を体感しながら、人間の身体に備わる多様な潜在能力について学びます。
「この授業では、目隠しをして相手を斬る『気配斬り』をしました。『視界が閉ざされた状態で動く』ことは日常生活においてあまりありません。最初に見本で動いた学生の動きを見て、『そんなに動けないわけないでしょ』と思いましたが、いざタオルで目隠しをすると、自分が今どこでどの方向を向いているのかが分からなくなりました。音がする方向を耳で感じ動くことは大変難しく、同時に恐怖がありました。そのような世界で生活している人が現実にいます。それを肌で実感できたことは貴重な経験になりました。」(小原海翔:スポーツ法コース1年)
「今回、授業で初めてシッティングバレーを経験しました。通常のバレーボールでは体全体を使ってプレーできますが、シッティングバレーでは足が自由に使えません。どうしたらうまくできるのかを考え、使える部分(腕や骨盤)をうまく使えば、相手のコートにボールを返したり、仲間にパスができることがわかりました。今回の授業を通して、ある条件ではできなかったことでも、体の使い方を工夫して、できることを積み上げていけばうまくできるようになるのではないかと考えました。」(山形聖奈:スポーツ法コース3年)
(撮影:加藤陽奈、鈴木真由子:スポーツ法コース3年、福井翔太:スポーツ法コース1年)