Seiwa University

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本学の授業紹介:「教養演習Ⅰ」(2年前期)

本学2年生は、3年生以降の「研究」のための基礎を身につける演習科目(教養演習、法学・政治学演習)を履修します。「教養演習ⅠP」(※)では、2年生前期の終わりに、受講学生がそれぞれ関心を持つテーマ、あるいは3年生以降の「研究会」で考察を深めたいテーマなどについて発表をする「プレ発表会」を開きました。まだ2年生の前期なので、専門性は求めませんが、17名のメンバーそれぞれがテーマに則した調査(文献調査、アンケート、インタビューなど)を行い、研究内容を披露しました。それぞれ素晴らしいプレゼンテーションでした。(担当教員:松宮智生)

※「教養演習IP」シラバス
https://www.seiwa-univ.ac.jp/department/syllabus/2021/057_08.pdf

以下、3名の学生が発表の概要を紹介します。

「サッカー選手への誹謗中傷」青山日菜子(法学コース2年)
私は発表をするにあたって、プロのサッカー選手数人の協力を得てインタビュー調査をし、選手たちがSNS上で実際にどのような誹謗中傷を受けているのかを調べました。発表では、インタビューに協力してくれた選手のうち2名の選手の体験をもとに、誹謗中傷に対する選手自身の意見と私の考えをまとめました。この教養演習では、発表の機会が多かったので、人前で自分の考えをまとめてコメントする経験も多く積むことができました。

「2016年夏の甲子園公式練習における女子マネージャー退場から:野球とジェンダー」小原海翔(スポーツ法コース2年)
私がこのテーマにした理由は、高野連が定めるルールに疑問を抱いたからです。このルールには、さまざまな機会を「男子生徒」に限る規定があります。高野連憲章では、高校野球を「教育」と謳っているにもかかわらず、女子生徒が教育の機会を受けられないのは、多様性が尊重される現代社会において、大きな矛盾ではないかと考えました。この発表を通していくつかの矛盾点を指摘することができ、他のメンバーの意見も取り入れて、上手く発表できたと思います。後期には、高野連ルールにあるさらなる問題点について発表しようと思っています。

「スポーツとトランスジェンダー」佐々木萌(スポーツ法コース2年)
東京オリンピックでは、五輪史上初めて、男性から女性に性別を変えたトランスジェンダーの選手が出場します。この選手は、ルールに則って参加資格を得たのに、さまざまな批判を受けています。また、トランスジェンダーの人たちは、スポーツをするうえでいろいろな困難に直面しています。それらの具体的な問題について、部活の後輩であるトランス当事者にヒアリング調査を行いました。ジェンダーに関する偏見がなくなり、スポーツを楽しむ人たちがお互いに理解しあえるようになることを期待しながら考えました。

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