Seiwa University

地域連携・社会貢献

出前講座(授業)

目的

本学では、地域の生涯学習を支える「知の拠点」として、地域の大きな期待に応えるべく、高等学校と清和大学との相互の教育に係る交流・連携の一つとして、本学の教職員による出前講座(授業)を実施しています。

この講座は、大学レベルの講義受講や体験の機会を高校生に提供することにより、高校生の興味・関心を高め、視野を広げながら、進路に対する意識や学習意欲を高めるとともに、高校・大学双方の教育力の活性化を図ることを目的としています。

出前講座分野と内容(例)

2024年度は以下の授業が可能です。

分野 テーマ 担当
法律 3つのタイプの法規制 准教授 今井康介
あなたは、大学に進学が決まり、自動車の運転免許を取りにいくことにしました。無事、免許を取りましたが、はじめての運転で、人をはねて事故を起こしてしまいました。この場合、法的にはどのような責任を追及されるのしょうか、3種類の法的な責任の役割や意義を考えてみたいと思います。
法律 野焼きと刑事罰 准教授 今井康介
廃棄物の野焼きは、なぜ禁止されているのでしょうか。また、どういう場合に野焼きは許されるのでしょうか。千葉県でも苦情が多い野焼きについて、考えてみましょう。
法律 SNSと侮辱罪 准教授 今井康介
令和4年、刑法改正が行われ、侮辱罪の法定刑が引き上げられました。これは、SNSにおける侮辱問題が、改正の原因だと言われています。そこでSNSの侮辱問題を題材として、侮辱罪、刑法改正の影響を考えてみたいともいます。
法律 経済刑法とは? 准教授 今井康介
みなさんは、犯罪と聞くと、何を思い浮かべますか。経済活動を行っている中で生じる犯罪もあります。会社の内部情報を使ってインサイダー取引をしたり、会社が組織ぐるみで不利益な事実を隠したり…。なぜ、こういう行為が処罰されるのでしょうか。経済刑法について考えてみましょう。
法律 レジ袋 なぜ無料じゃダメなの? 教授 手塚一郎
レジ袋の有料化という身近な変化を手がかりに環境問題について考える授業です。
法律 兄弟げんかの収め方 教授 手塚一郎
一つだけのケーキをめぐって始まった兄弟げんか。あなたならどうやって収めますか?勝ち負けを決めること…? いえ、それ以外の方法を考えてみましょう。
法律 口約束でもお金は払う?(契約のしくみに触れる) 教授 手塚一郎
契約を結ぶことで義務を背負うことになる意味を法的に説明し、成人後に「賢い消費者」になるためのきっかけを提供します。
法律 犯罪をなくすことは可能なのか? 准教授 百合草浩治
刑法があるのに、なぜ、犯罪はなくならないのか。そういう素朴な疑問について、一緒に考えましょう。
法律 憲法、民法、刑法の違い 准教授 百合草浩治
世の中にはいろいろな法律が存在します。「どういう法律が存在するの」、「それぞれどのように違いがあるのか」、身近な問題から学んでいきましょう。
政治 18歳選挙権 教授 福島都茂子
長らく20歳以上とされていた選挙権年齢が、2016年から18歳以上に引き下げられました。なぜでしょうか?どうやって投票先を選んだらいいのでしょうか?
国際 戦争はなぜ起こるのか? 教授 福島都茂子
2022年2月、突如ロシアがウクライナに武力侵攻しました。一体なぜロシアはそんなことをしたのでしょうか?現代の戦争について考えてみましょう。
経営学 ケース・スタディという新しい学び 教授 野呂一郎
清和大学では、アメリカの大学院でしか行わない「ケース・スタディ」を演習で行っています。ディスカッション中心の学びを体験しよう!
歴史 赤穂事件からどんなことを読み取るか? 准教授 田中秀典
忠臣蔵の物語として有名な赤穂事件について、幕政上の意義などを中心に、法制史的な視点から考えます。
哲学、倫理学 「本質」とはなんだろう? 准教授 豊岡めぐみ
「本質」。聞いたことのある言葉だけど、「では、本質とはなんですか?」と聞かれると「う~ん」と唸ってしまいませんか?本質とは目に見えるものですか、それとも見えないものですか?ある思想家を取り上げながら、一緒に「本質」について迫ってみましょう。世界の新しい見方がきっとできるようになると思います。
哲学、倫理学 雑誌を分析してみよう! 准教授 豊岡めぐみ
普段、何気なく読んでいる雑誌を分析し、ジェンダー、ステレオタイプについて一緒に考察してみましょう。きっと新たな気づきが生まれると思います。
倫理 食べ物と「いのち」のつながりを考えてみよう 教授 小松伸之
私たちが食べているものはどこからやってくるのでしょうか。映画やアニメを教材に、食べ物となる「いのち」の存在、関わる人々の姿などを通して、食との向き合い方を考えてみましょう。
倫理 絵本から「いのち」について考えてみよう 教授 小松伸之
私たちが生まれてきた「意味」とは何でしょうか。絵本を教材に、グループディスカッションを交えながら「いのち」のあり様について考えてみましょう。
社会 世界遺産とは何だろうか? 教授 小松伸之
世界遺産は授業やメディアでたびたび取り上げられますが、そもそもどのような文化遺産・自然遺産が世界遺産となりうるのでしょうか。スライドを用いて事例を挙げながら、それぞれの「価値」について考えていきます。
情報 SNS上のマナー ~気を付けたいこと~ 教授 渡邊美樹
私たちが毎日使うSNSですが、マナーを守った使い方をすることはトラブルを避けるためにとても大切です。講座では、私たちが忘れがちなマナーなどについてわかりやすく説明します。
情報 高度情報化社会を考える 教授 渡邊美樹
高度情報化社会は、私たちの生活を利便性に富んだものにしました。しかし一方で、プライバシー侵害やデジタルデバイド(情報格差)といった問題も生じています。この講座では、高度情報社会の問題点などについて考えます。
情報 日本人とコンピューター 准教授 谷津貴久
日本は早くからコンピューターの開発に取り組んでいた国の一つです。その過程で独創的な研究成果も生まれ,コンピューターを利用したさまざま製品を世に生み出してきました。それらを概観しながら日本人とコンピューターとのかかわりを振り返ってみます。
情報 コンピューターと文字の話 准教授 谷津貴久
キーボードのアルファベットやカナがあのような並び方になっているのはなぜか、カタカナとアルファベットにはなぜ「半角」と「全角」があるのか、日本発の「絵文字」の国際化など、コンピューターと文字にまつわるお話です。
情報 情報セキュリティと人間 准教授 谷津貴久
情報セキュリティが脅かされる事態には、純粋に技術的な事柄以外に人間がからむ事柄も少なからずあります。そのような事柄の典型例を紹介し、人間の基本的性質が情報セキュリティに与える影響をお話しします。
情報 フリーソフトウェアと自由な社会 准教授 谷津貴久
今の世に欠かせないインターネットは、フリーソフトウェア(オープンソースソフトウェア)と呼ばれる「自由な」ソフトウェアに支えられています。その歴史と広がりをお話します。
メディア 受験に役立つ!新聞読み方マスター講座 准教授 見崎浩一
新聞の魅力と活用法を元新聞記者の教員がわかりやすく話します。新聞メディアとは何かを学び、効果的な新聞の読み方を具体例を交えて解説します。新聞を読むことで得られるメリットや、ニュースを通じて知識力・思考力をどのように鍛えるかを伝授します。ぜひこの機会に新聞の読み方をマスターしましょう!
メディアリテラシー 謎解きゲームで学ぶファクトチェック力 准教授 見崎浩一
フェイクニュースの謎を解け!SNSやネットで広がる嘘の情報にだまされない力を、ゲーム感覚で楽しく身につけませんか?この講座では、実際のフェイク情報を題材にした謎解きゲーム「レイのブログ」を通じて、情報の真偽を見極める「ファクトチェック」のスキルを学びます。ネット社会で必須の力を楽しく手に入れましょう!
スポーツ スポーツのルールと倫理 教授 松宮智生
スポーツにおけるルールとは何か? なぜスポーツのルールを守らなければいけないのか? スポーツをより面白くするにはどのようにルールを変えれば良いのか? 具体的な事件・事例をもとに、現代のスポーツにおけるルールの問題について考えます。
スポーツ スポーツとジェンダー(性別) 教授 松宮智生
多くのスポーツは男女の2つに分けられていますが、人間のからだや心のあり方は実にさまざまです。男性ホルモンが多く筋骨隆々な女性アスリートは女子種目で競技できるのか? 男性から女性に性を変えたアスリートは女子種目に参加できるのか? 現在議論されているテーマを中心に、スポーツにおけるジェンダー(性別)の問題について考えます。
スポーツ科学 日常・スポーツ場面における「なぜ」を科学する 講師 酒本夏輝
皆さんはこれまでに緊張や不安によってあがってしまい、失敗してしまった経験はないでしょうか?本授業では緊張・不安であがってしまうメカニズムを解説し、その対処方法についてレクチャーします!
スポーツ心理学 「あがり」のメカニズムとその対処法 講師 榎本恭介
皆さんはこれまでに緊張や不安によってあがってしまい、失敗してしまった経験はないでしょうか?本授業では緊張・不安であがってしまうメカニズムを解説し、その対処方法についてレクチャーします!
スポーツ心理学 ルーティンの作り方と実施のポイント 講師 榎本恭介
様々なアスリートが実施しているルーティンは、パフォーマンス向上について科学的に効果が確認されている技法です。本授業では、スポーツ場面におけるルーティンの作り方や、ルーティン実施の際のポイントについて紹介します。
スポーツ心理学 うまくいかないとき、自分ってどうなってる?自己観察をしてみよう! 講師 榎本恭介
「いつも同じ失敗をしてしまう…」そんな経験はありませんか?もしかすると、あなたの思考や行動パターンが悪循環に陥っているのかもしれません。セルフモニタリングと呼ばれる方法を通して、その対策を考えてみましょう。
スポーツ生理学 運動と筋肉 講師 酒本夏輝
人間には、3つの筋肉が存在する。「骨格筋」、「心筋」、「平滑筋」であります。これらの筋肉にはそれぞれ共通点と異なる点があり、我々の身体を支えています。身体活動(運動)を行う時には、これらの筋肉がどのような働きをしているのかを紹介します。
スポーツ生理学 スポーツ現場に生かす運動生理学 講師 酒本夏輝
運動生理学とは、運動によって人体にどのような変化が生ずるか、その現象としくみを研究する学問である。どのようにしたらパワーが付くのか、心肺機能が向上するのか等を学ぶ。
言語学 ことばの実験室 准教授 大倉直子
私たち人間が持っている、ことばを話す能力。どんな仕組みになっているのだろう。それを調べるのに、試験管や顕微鏡はいらない。「ことばの実験室」は、ひとりひとりの頭の中にある。色々な文や単語を作りながら、頭の中に入っていることばの仕組みを一緒に探ってみよう。
英語 英字新聞で学ぶ世界のこと、日本のこと 准教授 大倉直子
別の場所から眺めると、いつもの景色が違って見える。英字新聞を読むってそんな感じ。4コママンガやクイズから楽しく始めてみましょう!
英語 英語のモヤモヤ、解決します! 准教授 大倉直子
なぜ"may"には、「~してもよい」と「~かもしれない」の2つの違う意味があるの?なぜ仮定法は過去形を使うの?モヤモヤしながら何となく使っている英語の謎を解き明かします。
英語 ペット事情を英語で! 准教授 大倉直子
皆さんはペットを飼っていますか?今やペットは家族の一員という方も多いでしょう。ペットにまつわる色々なことを英語で考えてみましょう!
進路 就職のことは今から考えろ 教授 野呂一郎
大学生になってからでは遅い!新・高校生のための就職論。
進路 留学のススメ 教授 野呂一郎
コロナウイルス感染拡大後の世界は、再びグローバリゼーションが焦点になります。私自身のアメリカ留学経験から、 「アナタを広げる」提案をします。
進路 公務員は楽で安定している? 特任准教授 菅原洋昌
「楽」と「安定」という言葉は、長く公務員のイメージとして定着しています。でもこの2つは全く違うものです。公務員の職種や仕事内容に触れながら、この2つの言葉の違いを説明していきます。
進路 公務員試験に受かる勉強法 特任准教授 菅原洋昌
近年ますます人気の高まる公務員という職。高倍率のため、合格するのが難しいと思っていませんか?実は確立された受かるための勉強方法があります。合格へと確実に近づくその方法をお教えいたします。
進路 公務員試験に受かる二次試験対策 特任准教授 菅原洋昌
二次試験の中心となる面接。面接も試験の一部なので、一次試験同様、しっかりと対策をとることが大切です。面接では、どんなところを見られているのか、受かるためにはどうしたらよいのかを説明いたします。

上記以外でも可能な限りご要望に応じます。詳しくはお問い合わせください。

>> 出前講座(授業)一覧はこちら(PDF)

費用

千葉県内は無料でお伺いします。開講するにあたって特別に費用がかかる場合は、ご相談申し上げます。

問合せ・申込先

下記まで、ご連絡ください。必要があれば、事前打ち合わせに職員を派遣します。

入試広報センター入試係
電 話:0438-30-5566
FAX:0438-30-5550
E-mail:nyushi@seiwa-univ.ac.jp

連携の取り組み

清和大学で実施した出前授業の例

実施例1)

テーマ

異文化コミュニケーション ~メディアで見えてくる視点の違い~

[キーワード]異文化コミュニケーション、人種、ジェンダー(LGBT)、経済格差

実施内容

対象 千葉県立成田西陵高等学校
・環境建設科:第1学年 40名
・情報科学科:第1学年 40名
高校からのご要望 「コミュニケーション」や「協働」、「助け合い」などをテーマに授業を展開してもらいたい。
できれば生徒たちが実際に「考える」場面のあるアクティブなものが組み込まれていてほしい。
概要 参加者にCM等のメディア情報を見せ、まず、クラスの中でお互いの感想に触れた後、次に、異文化圏(メディア・ネット)の反応について想像してもらう。その後、同じものでも見る人が違えば多様な意見があり、唯一の正解があるわけではないことを説明する。唯一の正解がない一方で、ある表現が特別な意味を持つ場合があることを例示する。全体を通じて、そうした異文化における視点の違いについて理解に努め他者を尊重することが大切であることを感じてもらう。
形式(45-50分)
  • スクリーン映写と対話を取り入れたレクチャー 60%
  • ペア・グループワーク 40%(意見を出し合ってまとめを代表が発表する)
主な題材例
  • CMの炎上例(人種)
  • ゲームのキャラクター設定における配慮(ジェンダー)
  • SNSのユーザー設定における配慮(ジェンダー)
  • CM映像(経済力、ジェンダー、人種)
  • 著名人のコメント(ジェンダー・異文化理解の姿勢)
必要設備 スクリーン映写・音声出力が可能な環境

実施例2)

テーマ

[1]大学入試システムと学習 [2]面接試験の概要と対策

[キーワード]大学入試、ジェネリックスキル、IT社会、思考の可視化、モラトリアム

実施内容

対象 わせがく高等学校・柏学習センターで学ぶ1、2年生 約30名
高校からのご要望 進路ガイダンス的な展開の時間を設定した。
同時進行で分野別分科会を行うが、大学進学を考えているものが30名ほどいるので、大学で学ぶことの意味や進学のための学習方法、試験システムそのものについても学ばせたい。
生徒自身が考え、発言する場面があるような展開がほしい。
概要
  • 大学入試の形態とその概要について知るとともに、各入試で問われる「力」について考えてみる。多様な入試形態とそれに対する対策を考える時、いかに日頃の学習への取組みが大切かを考えさせたい。
  • 入試形態の変化に伴い、重視される面接。AO入試や推薦入試形態に多く採用される「面接」の概要について知るとともに、必要とされる「力」について考えてみる。
形式(40分)
  • スクリーン映写と対話を取り入れたレクチャー 70%
  • チャート、マップ作成等のアクティブな時間 30%
主な題材例
サブテーマ
  • これから君たちが担っていく社会はどうなる
    求められる力 -知識・技能の習得、定着だけじゃダメ-
    大きく様変わりしている大学
  • 大学に何をしに行くのだろう
    モラトリアムとしての大学生活
    大学のアドミッションポリシーってなに?
    思考の可視化をしてみる -自己分析ピラミッドと串団子-
必要設備 スクリーン映写・音声出力が可能な環境(HDMI接続の可能なプロジェクターとスクリーン)
参加者が少人数の場合は、iPadでプレゼン。